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金曜ロードショー 「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」

金曜ロードショー 「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」
ついに迎える「20世紀少年」の最終章。その前に2週にわたってシリーズを振り返る!映画化不可能と思われた物語「終わりの始まり」はこうしてスタートした!

【解説・みどころ】
昨夏から日本中を賑わしてきた『20世紀少年』シリーズが、8月29日公開の『20世紀少年 ?最終章?ぼくらの旗』をもって、怒涛のクライマックスを迎える。その前に金曜ロードショーでは2週にわたって過去シリーズを振り返る!! 今週はすべての始まりとなった『20世紀少年 ?第1章?終わりの始まり』、そして来週は新たなシーンを追加した金曜ロードショーオリジナル製作の『20世紀少年 ?もう一つの第2章?』を続けて放送。夏の終わりを締めくくるにふさわしい超大作の公開を前に、『20世紀少年』がどれほどのインパクトを持った作品なのか、徹底解剖する!!

小学生のケンヂは、仲間たちとともに悪の組織が世界を牛耳る架空の未来を予想した「よげんの書」を描いて遊んでいた。もちろん、小学生の彼らにそれが後に、“ともだち”と呼ばれる謎の人物の手で、実現に至るということを知る由もなかった――。

空前の人気を誇る浦沢直樹の原作コミックファンなら誰もが知っている通り、とにかく物語はハンパないスケールで描かれているため、当初映像企画の実現は困難を極めていた。その壁をブチやぶったのが日本テレビのプロデューサーだった。日本テレビは、この大作マンガを日本映画では類まれな“三部作”という構成をとり、これまた日本映画としては想像を絶する総額60億円という巨額の製作費をあて、原作者の浦沢直樹と長嶋尚志の両氏とともに、あらゆる面で型破り・記録破りの作品を作り上げた。メガホンを握った堤幸彦監督の「『聖書を映画にしてくれ』と言われているくらいのイメージ」という言葉からも、『20世紀少年』の映像化がいかにドデカイプロジェクトかが伝わってくるだろう。もちろん、キャスティングも例に漏れず豪華極まりない。主役のケンヂには唐沢寿明、オッチョには豊川悦司、ユキジには常盤貴子、ヨシツネ役には香川照之、マルオ役には石塚英彦、モンちゃんには宇梶剛士、ケロヨンには宮迫博之、ドンキーには生瀬勝久、フクベエには佐々木蔵之介、キリコには黒木瞳と、一見以外でありながらもどこかマンガのキャラクターを彷彿とさせる個性派俳優たちが一堂に会し、さらに藤井隆、山田花子、タカアンドトシ、オリエンタルラジオなどのお笑い芸人や、池脇千鶴、藤井フミヤ、及川光博、竹中直人、ARATA……といった面々もカメオ出演。まさにすべての瞬間から目が離せない作品となっている。

今夜テレビ初登場となる『20世紀少年 ?第1章?終わりの始まり』は、この壮絶な物語がどのようにして幕を開けたのかが綴られる、物語の序章となっている。しかし、序章だからといって油断していると痛い目にあうので、とにかく目を見開いて隅々まで観て欲しい。今後に続くヒントがどこに埋め込まれているか分からないから。そしてなによりも観ないと後悔することになるから――。

【ストーリー】
1997年、ロックスターを目指していたケンヂ(唐沢寿明)は夢を諦めて実家のコンビニを継ぎ、失踪した姉キリコ(黒木瞳)の子どもを育てていた。しかし、そんな冴えない日常を送っていたケンヂの周りで、お得意先の一家が謎の失踪をとげるなど奇妙な事件が起こり始める。

そんなある日、小学校の同窓会に出席したケンヂは、再会した旧友たちから「ともだち」と呼ばれる教祖が率いるカルト教団が、ケンヂたちが子どもの頃に作った「よげんの書」の内容と酷似した事件を起こしていることを耳にする。

遡ること28年前の1969年――。小学生だったケンヂは、同級生のオッチョ(豊川悦司)、マルオ(石塚英彦)、ヨシツネ(香川照之)、モンちゃん(宇梶剛士)、ドンキー(生瀬勝久)、ユキジ(常盤貴子)、 フクベエ(佐々木蔵之介)といった仲間たちとともに空き地の片隅に秘密基地を作り、そこで悪の組織がたくらむ世界征服や人類滅亡計画、その危機を救うヒーローの活躍をまとめた「よげんの書」を描いて遊んでいた。もちろん、これは子どもの空想物語であり、大人になったケンヂはそんなものを書いた事実すら忘れていた。

同窓会の翌朝、どうにも釈然としないケンヂを更なるショックが襲う。なんと、新聞にかつて秘密基地の仲間だったドンキーが自殺したという記事が載っていたのだ。ところが、そのドンキーは死ぬ直前ケンヂに手紙を送っており、自殺とは信じ難い。自分の知らないところでなにかが動いている気配を感じたケンヂはかつての仲間たちを集め、小学生当時タイムカプセルと称して地中に埋めた「よげんの書」を掘り出すことにした。

「世界が危機に瀕したとき、ふたたびここを訪れてタイムカプセルを開ける」

そのときが今、やってきたのだ。なんとか埋めた場所を探し当て、タイムカプセルを発掘することに成功した仲間たち。しかし、地中から取り出された古ぼけた缶の中に本当に「よげんの書」は眠っているのか? 「よげんの書」の正体を知っているということは、「ともだち」もかつての基地仲間だったいうことになる。一体「ともだち」の正体は誰で、目的は何なのか?

ケンヂたちは様々な思いとともに、タイムカプセルの蓋を空ける――。

【キャスト・スタッフ】
<監督>
堤幸彦
<原作>
浦沢直樹
(「20世紀少年」小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
<脚本>
福田靖、長崎尚志、浦沢直樹、渡辺雄介
<音楽>
白井良明
<主題歌>
「20 th Century Boy」T.REX (Imperial Records)
<製作指揮>
小杉善信
<エグゼクティブプロデューサー>
奥田誠治
<企画>
長崎尚志(スタジオビー)
<プロデューサー>
飯沼伸之、甘木モリオ、市山竜次
<Co プロデューサー>
大平大、大村信
<監督補>
木村ひさし
<撮影>
唐沢悟
<美術>
相馬直樹
<照明>
木村明生
<録音>
鴇田満男
<編集>
伊藤伸行
<VFXスーパーバイザー>
野崎宏ニ
<助監督>
白石達也


<遠藤健児:ケンヂ>
唐沢寿明
<落合長治:オッチョ>
豊川悦司
<瀬戸口雪路:ユキジ>
常盤貴子
<皆本剛:ヨシツネ>
香川照之
<丸尾道浩:マルオ>
石塚英彦
<子門真明:モンちゃん>
宇梶剛士
<福田啓太郎:ケロヨン>
宮迫博之
<木戸三郎:ドンキー>
生瀬勝久
<山根昭夫:ヤマネ>
小日向文世
<服部哲也:フクベエ>
佐々木蔵之介
<万丈目胤舟>
石橋蓮司
<神様>
中村嘉葎雄
<遠藤貴理子:キリコ>
黒木瞳
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水曜シアター9「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」

水曜シアター9「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」

リュック・ベッソンとジャン・レノが仕掛ける大ヒット異色刑事アクションの第2弾。キリストになぞらえた奇怪な事件の謎に敏腕刑事が迫る!(2004年/フランス)

フランスで巻き起こったイエス・キリストになぞらえた奇怪な事件…。次々と発生するオカルティックな現象を、特捜班のニーマンスが科学的な捜査で解決に導く。「レオン」「ニキータ」でもリュック・ベッソンとコンビを組んだジャン・レノ、「夜の子供たち」「ピアニスト」のブノワ・マジメルら演技派の競演もみどころ。

【ストーリー】
フランス・ロレーヌ地方の由緒ある修道院で、壁に掲げられたキリスト像から血が流れ出すという奇妙な出来事が起こる。捜査に派遣された特捜班のニーマンス(ジャン・レノ)は、十字架に貼り付けられたキリストと同じ姿勢で壁に埋め込まれている死体を発見。検死の結果、死体の男は生きたまま像の後ろの壁に埋められていたことが分かる。
同じ頃、別の町で麻薬捜査を進めていた若手刑事のレダ(ブノワ・マジメル)は、イエス・キリストにそっくりな男と遭遇。錯乱して意味不明のことを口走る彼を保護したレダは、病院に入院させる。一方、壁の死体事件を捜査していたニーマンスは、事件に関与があると思われる"12人の使徒"からなる謎の集団の存在を突き止める。

【キャスト・スタッフ】
【監督】オリビエ・ダアン
【脚本】リュック・ベッソン

ニューマンス/ジャン・レノ(菅生隆之)
レダ/ブノワ・マジメル(伊藤健太郎)
クリストファー・リー(村松康雄)
カミーユ・ナッタ(重松朋)
遠藤純一
中 博史
牛村友哉
山田敦彦
多田野曜平
原田 晃
姫野恵二
奥田啓人
林 智恵
村治 学
原奈津季
水田博丈
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日曜洋画劇場「トランスポーター2」

日曜洋画劇場「トランスポーター2」

8月15日(土)に全国公開の『トランスポーター3 アンリミテッド』をより楽しめる!大人気シリーズ第2弾『トランスポーター2』を日曜洋画劇場でオン・エアー

【ストーリー】
プロの運び屋として己に厳しいルールを課してきたフランク・マーティン(ジェイスン・ステイサム)は、危険な稼業から足を洗い、マイアミへと移ってきた。
フランクはこの街で、裕福なビリングス家の6歳の息子・ジャック(ハンター・クラリー)の送り迎えという仕事を引き受けていた。これまで数々の危ない場面を切り抜けてきたフランクにとっては簡単すぎる任務だったが、彼は幼いジャックとの交流を楽しんでいた。
そんなある日、事件が起きた…!ジャックを定期健診に連れて行った病院で、突然、医師と受付の女が銃を乱射してきたのだ。
なんとか病院を脱出し、母親・オードリー(アンバー・ヴァレッタ)と父親・ジェファーソン(マシュー・モディーン)の待つビリングス家の前までたどり着いた、フランクとジャック。ところが、その瞬間、フランクの携帯が鳴った。
「子どもの命が惜しければ、指示した場所に届けろ。その女の指示に従え」。
車の外には、病院にいた2挺拳銃の女の姿があった。彼女は、冷徹な殺し屋、ローラ(ケイト・ノタ)だった。
ローラの指示で到着したのは、ボスのジャンニ(アレッサンドロ・ガスマン)のアジト。ジャックを人質に取られたフランクはどうすることもできず、その場を立ち去るほかなかった。
やがて、ジャックはFBIとオードリーによって救出される。これで事件は解決したかのように思われた。だがその夜、ジャックは原因不明の高熱を出し、オードリーとジェファーソンも咳が止まらない…といった奇妙な症状がビリングス家を襲う。
その頃、この事件が単なる身代金目的の誘拐ではないとにらんだフランクは犯人たちの目的を探るため、もういちど病院へ。そこで知ったのは、驚愕の事実だった…!
病院で医師に変装していた男は、ジャンニが雇ったロシア人のウイルス学者で、彼は“殺人ウイルス”の開発者だった。誘拐されたジャックは、殺人ウイルスに侵されてしまったのか…!?そして、ジャックからオードリー、ジェファーソンへとビリングス一家は全員、ウイルスに感染させられてしまったのか…!?
何も知らないジェファーソンは、大統領とラテンアメリカの首脳たちが集まる麻薬撲滅サミットへと向かう。そう、ジャンニの目的は、麻薬対策会議のメンバーと大統領を暗殺することだったのだ…!
数人分の解毒剤がジャンニのもとにあると知ったフランクは、単身、敵のアジトに乗り込むのだが…!?

【キャスト・スタッフ】
■監督
ルイ・レテリエ
■製作
リュック・ベッソン
スティーヴ・チャスマン
■製作総指揮
テリー・ミラー
■脚本
リュック・ベッソン
ロバート・マーク・ケイメン
■撮影
ミッチェル・アムンドセン
■プロダクションデザイン
ジョン・マーク・ハリントン
■衣装デザイン
ボビー・リード
■編集
クリスティーン・ルーカス=ナヴァロ
ヴァンサン・タベロン
■音楽
アレクサンドル・アザリア
■武術指導
コーリー・ユン


■キャスト
フランク・マーティン
ジェイスン・ステイサム(井上和彦)
ジャンニ
アレッサンドロ・ガスマン(中田譲治)
オードリー・ビリングス
アンバー・ヴァレッタ(坪井木の実)
ローラ
ケイト・ノタ(弓場沙織)
ジェファーソン・ビリングス
マシュー・モディーン(森田順平)
ディミトリ
ジェイソン・フレミング(斉藤志郎)
ステイプルトン
キース・デビッド(水野龍司)
ジャック・ビリングス
ハンター・クラリー(小林由美子)
マックス
シャノン・ブリッグス(乃村健次)
タルコーニ警部
フランソワ・ベルレアン(矢田耕司)

辻つとむ
島香 裕
木村雅史
長嶝高士
多田野曜平
渡辺明乃
佐藤美一
堀川 仁
駒谷昌男
大橋佳野人
よのひかり
青山桐子
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土曜プレミアム・終戦記念日特別企画「硫黄島からの手紙」

土曜プレミアム・終戦記念日特別企画「硫黄島からの手紙」

大ヒット映画が地上波初放送!1945年、硫黄島。アメリカが5日で終わると考えた戦いを、36日間守り抜いた日本の男たちがいた…。

知将・栗林忠道中将(渡辺謙)の下、本土防衛最後の砦として、死を覚悟しながらも1日でも長く島を守るために戦い続けた男たちの悲壮な最期を見つめる。 戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道が本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島へ降り立つ。アメリカ留学の経験を持つ栗林は、無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質を改め、合理的な体制を整えていく。上官の理不尽な体罰に苦しめられ絶望を感じていた西郷(二宮和也)も、栗林の登場にかすかな希望を抱き始めるが…。

【キャスト・スタッフ】
■脚本
 アイリス・ヤマシタ

■製作総指揮/共同原案
 ポール・ハギス

■監督
 クリント・イーストウッド

■音楽
 クリント・イーストウッド
 マイケル・スティーヴンス

■製作
 クリント・イーストウッド
 スティーブン・スピルバーグ
 ロバート・ローレンツ

渡辺 謙
二宮和也
伊原剛志
加瀬 亮
裕木奈江
中村獅童



最初に出てきた地図の上に「世界地図」と書いてあった。
この頃はまだ日本語の横書きは右から書いていた筈。
最後に出てきた手紙の山はきちんと縦書きになっていたが、そこだけが惜しい。
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金曜ロードショー 「火垂るの墓」

金曜ロードショー 「火垂るの墓」
14歳の兄と4歳の妹ーたった二人で生きようと思った。名匠高畑勲監督が魂を込めて描いた感動作。戦争とは何か?生きることとは何か?戦争と人生に向き合った真実の物語。

【解説・みどころ】
今年も『火垂るの墓』の季節が来た。
昭和20年、日本が終戦を迎えた年、空襲で母を亡くしてしまった14歳の兄と4歳の幼い少女は、親戚の家に引き取られるもののおばさんの冷たい扱いに耐えきれず、近くの池の横穴で暮らすことにする。しかし、戦中・戦後の食糧難で満足に食糧が手に入らず、妹は栄養失調となり、兄は畑や他人の家から食糧を盗むようになる。飢え、衰弱、死……現実は容赦なく幼い二人に襲いかかる――。

恐らく、涙を流さずにこの作品を観ることができる人というのは、とても少ないだろう。だからといって、その涙を「感動」という言葉でくくるのは間違っている。人はそこに描かれたあまりに残酷でリアルな現実に心を引き裂かれ、悲痛なストーリーが行きつく哀しい結末という、その無慈悲にただただ涙を流すことしかできなくなってしまうのだ。『火垂るの墓』は反戦映画でもなければ、むやみに感情をあおって涙を誘うような物語でも、正義を問う物語でもない。もちろん、戦争の犠牲となった哀れな兄妹の物語でもない。「戦争の時代に生きた、ごく普通の子どもが辿った悲劇を描いた物語」という、高畑勲の言葉がぴったりと当てはまる、徹底したリアリズムを追求した作品なのだ。
つまり、非常に映画的な物語なのだ。そして、その映画的な物語を、アニメーションという手法で表現しているところにこの作品の凄さがある。たとえば、物語の舞台となっている神戸市の御影や西宮の町並みは、まるで実際の町に色を塗って映像に落とし込んだのではないかと思えるほど忠実に描かれているし、幼い兄妹を中心に彼らを取り巻く人々の表情は、アニメとは思えないほどさまざまな変化をみせる。そして、通常アニメでは子どもの役も大人の声優が演じるのが常とされているのだが、今作では本当の少女を起用してリアリティを追求している。その一方で、暗闇を無数の蛍が飛び交う中、幼い兄妹が佇む幻想的なシーンなどはアニメだからこそ描けるもの。その美しくも儚い蛍の光が、壮大な叙事詩のように物語を包み込んでくれるお陰で、悲痛な物語にもどこか救いがあるように感じられるのだ。

今夜の放送が終わるころには、多くの人たちに涙の大雨洪水警報が鳴り響いていると思うが、それでも決して最後まで目をそらさずに観て欲しい。生きることとはなにか――
その問いになにがしかの答えが見つかるはずだから。

【ストーリー】
「昭和20年9月21日夜、ぼくは死んだ・・・」

終戦間近の6月、神戸は連日B29、350機の編隊による空襲を受けていた。14歳の兄・清太と、4歳の妹・節子の住む御影も空襲で焼け野原となり、二人は母を亡くした。家を焼け出されてしまった兄妹は親戚のおばさんの家に世話になるが、おばさんの家も生活は苦しかった。その上、兄妹は格別手伝いをするわけでもなく遊んでばかりいたため、おばさんは二人に嫌悪感を抱き始め、徐々に二人は煙たがられるようになる。清太はそんな毎日に息苦しさを感じ、いつしか「節子と二人で生活できたら楽しいだろうな」と考えるようになっていた。そして、ある日おばさんの家を出た。

二人は一台のリヤカーに荷物を積みこみ、池のそばの横穴を新居に決めた。
横穴には電気も風呂もなにもなかったが、誰にも干渉されず、兄妹水入らずで過ごせることに喜びを感じていた。海を風呂代わりに、蛍を瓶に詰めて明かり代わりにし、二人は貧しくも楽しい生活をスタートさせた。しかし、そんな楽しい生活も長くは続かなかった。すぐに食糧が底をつき、その上節子の体に異変が起きていた。下痢が続き、背中には床ずれ……典型的な栄養失調の症状だった。清太はそんな妹をなんとか助けようという一心から、ついに畑泥棒に手を染めてしまう。ところがある夜、畑に忍び込んだところを農家の主人に見つかってしまい、ボロボロになるまで殴られ警察に突き出されてしまう。すぐに釈放されたものの、栄養が行きわたらない節子の体は、日に日に弱っていった。

間もなく二人が暮らす横穴のある西宮にも空襲が容赦なく襲ってくるようになった。町の人々は混乱し逃げ惑い、清太はその混乱に乗じて無人となった家に押し入り、食糧を盗むようになる。人々が恐れる空襲は、清太にとっては命綱となっていたのだ。盗んだ野菜でスープを作り、節子に飲ませるが、それで節子がよくなることはなかった。一度医者にもみせたが、診察をした医師からは、栄養失調からくる衰弱のため、薬では治らないと告げられた。清太は衰弱を続ける妹をなんとかして救おうと奔走し続けるなかで、昭和20年8月15日に日本が降伏し、戦争が終わっていたという事実を知る。そして、唯一の希望だったある望みもここで絶たれてしまう。

清太に残されたのは、節子だけになってしまった。
その妹のために最後の貯金をはたいて食糧を手に入れた清太だったが……。

【キャスト・スタッフ】
<監督・脚本>
高畑勲
<作画監督・キャラクターデザイン>
近藤喜文
<レイアウト・作監補佐>
百瀬義行
<美術監督>
山本ニ三
<音響監督>
浦上靖夫
<制作>
スタジオジブリ

<清太>
辰巳努
<節子>
白石綾乃
<清太・節子の母>
志乃原良子
<親戚の小母さん>
山口朱美
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