金曜ロードショー「エアフォース・ワン」
(1997年アメリカ)▽緊急事態妻子が人質に!!大統領究極の決断
エアフォース・ワン◇97年、米。ハリソン・フォード。ロシアからの帰途にあった米大統領の専用機が、テロリストに乗っ取られた。同乗していた家族や側近を人質に取られた大統領は、一味に単身で立ち向かう。ウォルフガング・ペーターゼン監督。専用機"エアフォース・ワン"でロシアからの帰途に就いていた米大統領のマーシャル(フォード)は、コルシュノフ(ゲーリー・オールドマン)を中心としたテロリストに機内を占拠される。彼らは、逮捕された独裁者の釈放を政府に要求。同乗していた家族やスタッフたちを人質に取られたマーシャルは、単身で戦いを挑む。
ウォルフガング・ペーターゼン, ハリソン・フォード, ゲーリー・オールドマン, 村井国夫, 山路和弘
【解説・みどころ】
大統領を乗せて飛行中の合衆国大統領専用機=“エアフォース・ワン”がテロリストにハイジャックされた。しかしアメリカ合衆国はテロリズムに決して屈指ない。
孤立無援の“空の要塞”を舞台に、今、愛と国家の正義を賭けた闘いが始まった。
見始めたらもう、何があっても目が離せなくなる事受け合いの、手に汗握るサスペンス・アクション超大作。
合衆国大統領専用機=エアフォース・ワン――それは<空飛ぶホワイトハウス>の異名を持つ最高権力の象徴であり、核攻撃にも耐えうる最新のテクノロジーを搭載した空の要塞。
その存在が今、破られようとしていた。戦慄すべきテロリズムの脅威によって。
立ち向かうは、我らがハリソン・フォード演じるアメリカ合衆国大統領、ジェームズ・マーシャル。
今やハリウッドの頂点に君臨するハリソン・フォードと、「Uボート」「ザ・シークレットサービス」そして先頃も「ポセイドン」で話題の巨匠ウォルフガング・ペーターゼン監督が、その輝かしいキャリアの中で培われた資質のすべてを注ぎ込んで挑んだ、今作。
全米ではオープニング3日間で3170万ドルもの興行収入を上げる大ヒットを記録。
その数字は当、数々の大ヒット作を送り出してきたハリソン・フォードの過去のどの作品よりも上回る驚異的な興行成績だった。
狂信的なテロリスト・グループにハイジャックされたエアフォース・ワンを舞台に、愛する家族と国家的正義の二社択一を迫られた大統領ジェームズ・マーシャル。そのジレンマと孤独な闘いが、予測不可能なストーリー展開と、驚愕のノンストップアクションと共に繰り広げられる。
完全武装したテロリストの一団が、飛行中のエアフォース・ワンを制圧。
彼らの要求は超国家主義者ラデク将軍の釈放だった。人質となったのは、大統領の家族と、その側近達。だが、狂信的な独裁者ラデクの釈放は自由主義社会の崩壊を意味する…。究極の政治決断を下せるのは、世界でただ一人,アメリカ合衆国大統領ジェームズ・マーシャル。その時、彼は敵の目を欺き、エアフォース・ワンの機内に身を潜めていた。家族への愛か、国家の正義か――この絶望的なジレンマを自らの手で打ち砕く為に、マーシャルは反撃を開始する…。
ペーターゼン監督は語る。
「この映画で、ハリソン・フォードが大統領執務室に座っている事はない。この大統領は行動派であり、こういう役に強さと知性をもたらしてくれるのはハリソン以外にはいなかった」
監督の言葉通り、ベトナム戦争で戦争経験を持つアクティブな大統領の活躍は従来のハリウッドの常識を打ち破る。アクション・ヒーローとしてのリアリティを兼ね備えた大統領は、ハリソン・フォード抜きでは不可能だったろう。そこにはハリソンをトップ・スターたらしめている全ての魅力が集約されている。
一方で「エアフォース・ワン」は現代社会が抱える危機をリアルに描き出している。
「アウトブレイク」で新型のウィルスによる伝染病の底知れぬ恐怖を見事なエンターティメントに昇華させたペーターゼン監督は、本作でもう一つの<死に至る病>テロリズムの脅威に警鐘を鳴らす。しかもその優秀なストーリーテラーぶりは、たった一度のテロ行為=<エアフォース・ワン>ハイジャックが成功すれば、自由主義社会全体の崩壊を招くという絶体絶命のシナリオを用意する事で、観客の側にも、逃げ場のない重大な決断を迫るのである。
この壮大なプロジェクトの為に、オールスター・キャストの名にふさわしい俳優人が集結した。
テロリスト・グループのリーダー、コルシュノフに、「レオン」のゲイリー・オールドマン。
「彼の醸し出す恐怖は実に自然で、見ていると心が乱れるようだ」と、ハリソン・フォードも絶賛している。
大統領不在のホワイトハウスで、事態打開に奔走する副大統領キャサリン・ベネットには名女優グレン・クローズ。見事に堂々と演じている。
「ファーゴ」のウィリアム・H・メイシー、「Uボート」で艦長役を演じたユルゲン・ブロホノフなど、実力は俳優の競演が、ドラマに重厚感をもたらしている。
ジェット機の内部という、限定された空間に、バラエティに富んだ表情を与えると言う離れ業の映像を実現したのは、撮影のミヒャエル・バウハウス。「スリーパーズ」「アウトブレイク」で、その卓越した構築力で名を馳せ、本作に挑んだ。
撮影前に実際のエアフォース・ワンを見学する機会にも恵まれ、本物と同じ747型旅客機に10人がかりで12時間シフトで丸4日かけてジェームズ・マーシャル大統領専用機を作り上げた。
盛り上げる音楽では「オーメン」でオスカーを受賞し、「氷の微笑」等スリリングな作風を得意とするジェリー・ゴールドスミスの旋律が、機内の圧倒的な緊迫感を巧みに表現している。
ハリソン・フォードは語る。
「今回役作りをしていて、一番面白いと思ったのは、大統領が持つ、途方もない責任だ。彼の人生においては国益に自分や自分の家族が優先する事など一瞬もないのだ」
合衆国軍の全面サポートがなされ、F―15戦闘機、МC―130Eタロン機など本物が使用された。
「映画が真実をついていると判断したから、普通ならハリウッドには提供しない空軍基地や施設の使用を今回は認めた」と、ロン・ソンヤーズ大尉はこの映画の重要性を感じていた。
その甲斐あってか、当時のクリントン大統領は完成した映画を2度も鑑賞し、“Very Good Movie”と、激賞した。
【ストーリー】
「アメリカ合衆国政府の名において、我々はいかなる状況においてもテロリズムに屈指ない」
モスクワ、クレムリンでの公式レセプションにおいて、満場の拍手を浴びる一人の男。アメリカ合衆国大統領、ジェームズ・マーシャル(ハリソン・フォード)。強い意思と行動力の持主の男であり、誠実さと人間的魅力に溢れる彼は、合衆国のみならず、世界中の人々の尊敬と信頼を集めていた。
今回はカザフスタンのイワン・ラデク将軍逮捕を祝って開かれたもの。彼はカザフスタンに非合法なテロリスト政権を誕生させ、残忍な独裁者として恐怖政治を断行していた。ひいては世界にとっても最も危険な人物だった。
マーシャル大統領は特殊部隊を派遣し、遂にテラク逮捕を成し遂げたのだ。
彼の力強いスピーチは、自由主義社会のリーダーとして信念と決意に溢れ、人々を感動させた。
帰国の途に就くマーシャルは、大統領専用機<エアフォース・ワン>に乗り込んだ。
今回のロシア訪問には、かけがえのない家族、ファースト・レディのグレース・マーシャルと12歳の娘アリスが同行していた。
やがて機はロシアを離れ、機内が寛いだ雰囲気に包まれた頃――事件は起こった。
同乗していたロシアのテレビ・クルーの正体は逮捕されたラデクの救出を企むテロリスト達だったのだ。
ヴァレリー・コルシュノフ(ゲイリー・オールドマン)をリーダーとするテロリスト達は機内に装備された武器を巧みに手に入れ<エアフォース・ワン>を占拠。
その計画の素早さと緻密さには、シークレット・サービスもなす術が無かった。
残された道は大統領の安全を確保する事。どんな犠牲にも最優先する鉄則に従い、彼らは大統領をパラシュート付きのカプセルで脱出させようとする。
だが、命よりも大切な家族と自分に信頼を寄せるスタッフ立ちだけを危険にさらすことはマーシャルには出来なかった。彼は脱出したかに見せかけ、密かに機内に潜伏する。
大統領本人を除く全員を人質にしたコルシュノフは、ホワイトハウスに要求を付きつけてきた。ラデク将軍を釈放せよ。釈放が実現するまで、30分ごとに人質を一人ずつ処刑する――。<エアフォース・ワン>の進路をカザフスタンに変更させたコルシュノフは人質殺害を開始した。
主が不在のホワイトハウス司令室では副大統領キャサリン・ベネット(グレン・クローズ)の指揮の元、至急会議が開かれた。
ラデクを釈放すると、テロリスト国家を認める事になり、世界秩序の崩壊が予想される。
テロリストの要求には、いかなる事があっても応じられない…。
だが…。
大統領は無事なのか…。
ホワイト・ハウスは混迷をきたす。
その頃、マーシャルは一人でテロリストに対して反撃を開始し、していた。
世界の運命は、今や彼に託された…。
【キャスト・スタッフ】
< STAFF >
監 督 ウォルフガング・ペーターゼン
撮 影 ミヒャエル・バルハウス
編 集 リチャード・フランシス・ブルース
音 楽 ジェリー・ゴールドスミス
< CAST(声の出演) >
合衆国大統領ジェームズ・マーシャル ハリソン・フォード(村井国夫)
ベネット副大統領 グレン・クローズ(高畑淳子)
コルシュノフ ゲイリー・オールドマン(山路和弘)
グレース・マーシャル ウェンディ・クルーソン(野沢由香里)
アリス・マーシャル リーゼル・マシューズ(岡村朋美)
軍事顧問カルド ウェルウィリアム・H・メイシー
ラデク将軍 ユンゲン・ブロホノフ
羽佐間 道夫
富田 耕生
田中 信夫
川久保 潔
谷口 節
田原 アルノ
稲葉 実
水野 龍司
長島 雄一
佐藤 しのぶ
中野 裕
中多 和宏
佐久田 修
星野 充昭
小島 敏彦
石森 達幸
千田 光男
宝亀 克寿
後藤 哲夫
片岡 富枝
小室 正幸
山野井 仁
石井 隆夫
喜田 あゆ美
遠藤 純一
斎藤 恵理
よのひかり
田尻 ひろゆき
鈴木 正和
小谷津 央典
感想:
禿しく合成w 別の意味でおもろかった。
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