金曜ロードショー 「オーシャンズ11」
「組むか、組まないか?」11人の男たちが前代未聞の金庫破りに挑戦する!スマートでスタイリッシュな犯罪ドリームチームが不可能を可能にする!
窃盗犯のダニー・オーシャンは刑務所で服役中に新たな犯罪の構想を練っていた。そして4年の刑期を終え、仮釈放されると同時に頭の中で描いていたシナリオを実行に移す。その構想とは、ラスベガス大通りの地下200フィートに埋められた巨大金庫から1億5000万ドルを盗みだすという前代未聞・大胆不敵なものだった。はたして金庫は破れるのか?1億5000万ドルもの大金をどうやって運び出すのか・・・!?
出演
ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット マット・デイモン アンディ・ガルシア ジュリア・ロバーツ ドン・チードル
スタッフ
スティーブン・ソダーバーグ テッド・グリフィン
【解説・みどころ】
『オーシャンズ12』、『オーシャンズ13』と、シリーズごとにパワー・アップを続ける『オーシャンズ』シリーズ。その大元となっているのが本作、『オーシャンズ11』。
注目はなんといっても豪華スターたちの共演につきるのだが、ことのすべてはジョージ・クルーニーとスティーヴン・ソダーバーグ監督が共同で設立した制作会社、プロダクション・エイトに企画が持ち込まれたことから始まった――。
企画を目にして大ノリ気だったクルーニーとソダーバーグは、作品を最高の形で映画化するには金銭的に無理があることに気がつく。それというのも、登場人物のほとんどが主役級の役割をはたす特殊な物語だったからだ。しかし、そこはハリウッドきっての人気者ジョージ・クルーニーと、役者ならば誰もが一度は仕事をしたいと願う天才監督スティーヴン・ソダーバーグ。大物キャスト全員が「ソダーバーグが監督をするのなら」、「クルーニーの頼みなら」と、普段のギャラよりも格安のお金で出演を快諾したのだ! こうして夢のプロジェクトは開花した。
メガホンを握るのはもちろん、スティーヴン・ソダーバーグ。『トラフィック』と『エリン・ブロコビッチ』でオスカー史上2度目となるダブルノミネートをはたし、『トラフィック』で監督賞を獲得したアカデミー賞の常連で、5月のカンヌ国際映画祭ではコンペ部門にチェ・ゲバラの半生を描いた超大作『チェ』(公開は『チェ 28歳の革命』、『チェ 39歳 別れの手紙』の2部作になることが決定)を出品し、主演のベニチオ・デル・トロが男優賞を受賞して話題を集めている。
ソダーバーグ監督の指揮の元に集結した最強の強盗集団のリーダーは、ダニー・オーシャンを演じるジョージ・クルーニー。今年のアカデミー賞では『フィクサー』で主演男優賞にノミネートされ、06年には『シリアナ』で助演男優賞を受賞している、今のハリウッドでもっとも影響力のある人物のひとりだ。このダニーの右腕には、劇中つねに食べ物を口にしているという細かい演出がヒカるブラッド・ピット。昨年のヴェネチア国際映画祭では『ジェシー・ジェームズの暗殺』で主演男優賞を受賞し、この秋アメリカで公開された、クルーニーとともに出演するコーエン監督の新作“Burn After Reading”もボックス・オフィス1位に輝き大ヒットを収めた。プライベートでも妻のアンジェリーナ・ジョリーとの間に双子を儲けるなど、話題に事欠かないスーパー・セレブだ。そして、ダニーが探しだしたその道のエキスパートたちには、爆破のプロ、バシャーを演じる『ホテル・ルワンダ』のドン・チードルや、『ボーン』シリーズで知られるマット・デイモン。さらに、オーシャンと仲間たちが狙う金庫のオーナーであり、ラスベガスの帝王であるベネディクトには『ゴッド・ファーザーPART III』のアンディ・ガルシア、オーシャンと離婚寸前の妻には紅一点ジュリア・ロバーツと超豪華。どこをとっても一流の作品。これが面白くないわけがない!
裏のみどころとして付け加えておきたいのが、本作が生んだハリウッドの交友関係だ。『オーシャンズ11』の撮影で友情を育んだジョージ・クルーニーとブラッド・ピットは今では大の仲良し。さらに、ふたりはマット・デイモンを弟分のように可愛がり、機会があるごとに劇中のライナス同様、デイモンをいじって笑いを取っている。そんなふたりが力を入れていたのが、マット・デイモンを米ピープル誌の「最もセクシーな男」に選出しようという大々的なキャンペーンだった。ことあるごとに、マットがいかにセクシーかをアピールし続けてきたふたり(半分はウケ狙いだったが)。その甲斐あってか昨年、6年の時を経て、ようやくマット・デイモンが「最もセクシーな男」に選ばれ、このキャンペーンは終了した。
ひとつ残念なのが、プロのカード・ディーラー、フランク・カットンを演じたバーニー・マックが今年の7月に50歳という若さで他界してしまったこと。フィルムに残された彼の才能を、この機会に改めて確認したい。
【ストーリー】
窃盗犯のダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)は刑務所で服役中に新たな犯罪の構想を練っていた。そして4年の刑期を終え、仮釈放されると同時に頭の中で描いていたシナリオを実行に移す。その構想とは、ラスベガス大通りの地下200フィートに埋められた巨大金庫から1億5000万ドルを盗みだすという前代未聞・大胆不敵なものだった。
オーシャンが最初にコンタクトを取ったのは古くからの友人であるトランプ師のラスティ(ブラッド・ピット)。実戦派のラスティは、オーシャンの計画を実行するにはその道のプロを集める必要があると判断し、ふたりは早速スカウトを始める。そして集められたのが、プロのカード・ディーラーのフランク(バーニー・マック)、豊富な資金力を持つ元カジノ・オーナーのルーベン(エリオット・グールド)、爆破の達人バシャー(ドン・チードル)、黄金の指を持つスリの達人ライナス(マット・デイモン)、メカと車の達人バージル(ケイシー・アフレック)とターク(スコット・カーン)兄弟、引退した元詐欺師ソール(カール・ライナー)、配線・コンピュータのプロ、リビングストン(エディー・ジェイミソン)、アクロバットの達人イエン(シャオポー・クィン)の9人だった。
この11人のプロたちが狙うは、ホテル王ベネディクト(アンディ・ガルシア)が経営する3つのカジノの売上金が集約される地下金庫。男たちは、警備が手薄になるボクシングのヘビー級王座決定戦の日を実行日に定め、いかにして厳戒な警備を破り、ホテルの隅々まで目を光らせるベネディクトを欺くかを何度もシュミレーションする。
しかし、オーシャンがベネディクトの金庫に目をつけたのには、もうひとつ別の理由があった。それは、ベネディクトの現在の恋人が、自分とは離婚寸前の愛する妻テス(ジュリア・ロバーツ)だということ。オーシャンは大金とともに、ベネディクトに気持ちが傾いている妻テスのハートも取り返そうとしていたのだ。
さまざまなトラブルや仲間割れにみまわれながら、なんとか決戦の日を迎えたオーシャン率いる仲間たち。ひとりのミスも許されない。はたして金庫は破れるのか? 1億5000万ドルもの大金をどうやって運びだすのか? 妻は取り戻せるのか?
いざ、決戦へ!
【スタッフ】
<監督>
スティーヴン・ソダーバーグ
<脚本>
テッド・グリフィン
<製作>
ジェリー・ワイントローブ
ハリー・ブラウン&チャールズ・レダラーの
脚本に基づく
<原案>
ジョージ・クレイトン・ジョンソン
ジャック・ゴールデン・ラッセル
<製作総指揮>
ジョン・ハーディー
スーザン・イーキンズ
ブルース・バーマン
<撮影>
ピーター・アンドリューズ
<美術>
フィリップ・メシーナ
<編集>
スティーブン・ミリオン
<音楽>
デイビッド・ホルムズ
<衣装>
ジェフリー・クアランド
<共同製作>
R・J・ルイス
【キャスト】
<ダニー・オーシャン>
ジョージ・クルーニー(磯部勉)
<フランク・カットン>
バーニー・マック(銀河万丈)
<ラスティー・ライアン>
ブラッド・ピット(堀内賢雄)
<ルーベン・ティシュコフ>
エリオット・グールド(内海賢二)
<バージル・モロイ>
ケイシー・アフレック(村治学)
<ターク・モロイ>
スコット・カーン (吉田信幸)
<リビングストン・デル>
エディー・ジェイミソン(田原アルノ)
<イエン>
シャオボー・クィン(樫井笙人)
<ソール・ブルーム>
カール・ライナー(宮田耕生)
<ライナス・コールドウェル>
マット・デイモン(桐本琢也)
<テリー・ベネディクト>
アンディ・ガルシア(大塚芳忠)
<テス・オーシャン>
ジュリア・ロバーツ(勝生真沙子)
<バシャー・ター>
ドン・チードル(檀臣幸)
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