金曜ロードショー「ボーン・スプレマシー」
(2004年アメリカ)▽地上波初記憶喪失のスパイに迫る謎の敵?
ボーン・スプレマシー◇04年、米。マット・デイモン。元CIA情報員が失った過去の記憶をたどり、そこに秘められた真実を追い求める。「ボーン・アイデンティティー」の続編。ポール・グリーングラス監督。CIAの女性情報員のパメラ(ジョーン・アレン)らはベルリンで、公金横領事件を調査。だが何者かに襲撃され、関係資料が奪われる。一方、壮絶な逃走劇から生き延び、記憶を失った元CIA情報員のボーン(デイモン)は、恋人のマリー(フランカ・ポテンテ)とインドのゴアで人目を避けて暮らしていた。そのころ、CIA本部ではベルリンの事件で採取した指紋を照合。犯人としてボーンの名が浮上する。
ポール・グリーングラス, マット・デイモン, ブライアン・コックス, 中村繁之
【解説・みどころ】
首を長くして待っていたみなさん、いよいよボーン3部作完結編「ボーン・アルティメイタム」が明日公開!!すでに全米では公開され、公開初週末の興収で過去最高を記録している、超弩級のサスペンス・アクション映画となった。二の足を踏んでいた方、このシリーズは見逃したら損!
今夜お届けするのは、その前編(第2部)である「ボーン・スプレマシー」。第1部「ボーン・アイデンティティ」で、自分が何者で、何に狙われているかが判明し、マリー(フランカ・ポテンテ)と一緒に暮らすことになったジェイソン・ボーン(マット・デイモン)。二人が追っ手から逃れ、インドのゴアで生活しているところから本作が始まる。謎に包まれた「トレッドストーン計画」が明らかにされる!
インド・イタリア・ドイツ・ロシア・アメリカと、神出鬼没のボーンにはもちろんマット・デイモン。「シリーズ物には出演しない」で有名だった彼もついに次回作で3回目!(オーシャンズシリーズもそうだが)。「ボーン・シリーズは3作目でラスト」と言っていた彼だが、もはや彼以外のボーンは考えられない程の存在感である。また、彼は俳優として活躍しているだけではなく脚本も書いている。ベン・アフレックと書いたものが後に「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」として映画化、主演男優賞にノミネートされ、アカデミー脚本賞を受賞している。主な出演作品としては、「戦火の勇気」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」「プライベート・ライアン」、「ボーン」シリーズ、「オーシャンズ」シリーズが挙げられる。先日、ついにウォーク・オブ・フェイムに名前が刻まれ、また米フォーブス誌が発表した「コストパフォーマンスの良い俳優」のトップを飾った。
ボーンと愛を深めたマリーだが、今回はあまり出番がないものの前作に引き続きフランカ・ポテンテ。彼女は「ラン・ローラ・ラン」で髪を真っ赤に染め、恋人のためにベルリンを走りまわるという斬新な作品(1999年サンダンス映画祭ワールドシネマ観客賞受賞)に出演し、世界的に知られるようになった。また2008年公開を予定しているチェ・ゲバラに関する作品でもお目にかかれるということである。
ボーンを追い詰めるCIAのパメラ役には、トニー賞を受賞しアカデミー賞にも3回ノミネートされている演技派女優ジョーン・アレン。そして「トレッドストーン計画」に関する最重要人物アボットを、名優ブライアン・コックスがさすがの貫禄で演じるなど、まさに鬼に金棒状態で脇を固めている。
それにしても本作、本当に見所が多い。追いつ追われつ、息つく間もないほど怒濤の展開を見せてくれる。これぞまさしくサスペンス・アクションの最高峰!この勢いに乗ったまま「アルティメイタム」まで一気に突っ走りたい!!
育ての親の一歩、いや三歩先を行くボーンの頭脳。
飼い犬に手を噛まれたCIAは、これからどう出る!?
【ストーリー】
2年前の壮絶な追跡からなんとか逃れたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)と恋人のマリー(フランカ・ポテンテ)は、身を隠すためインドのゴアでひっそりと暮らしていた。しかし二人だけの生活はついに破られ、ボーンを狙った銃弾はマリーを直撃、車もろとも川に沈んでしまう。
その頃、CIAの女性諜報員パメラ(ジョーン・アレン)はベルリンで公金横領事件の調査を行っていた。取引成功か?という時、調査チームは何者かの襲撃を受け、重要ファイルを奪われてしまう。現場に残された指紋からは「トレッドストーン計画」と「ジェイソン・ボーン」の名前が浮かび上がる。早速捜査しようとするパメラだが、何かを隠そうとしているのか、あまり乗る気でないアボット(ブライアン・コックス)に邪魔をされる。
ベルリンで起きた事件の容疑者とされ、CIAに再び追われていると知ったボーンは、あえてCIAを挑発するかのようにドイツへと向かう。一方、ボーンの捜索に必至になっているパメラは、あらゆる手段を駆使し居所を突き止めようとする・・・常にCIAの先手を打っているボーンが、目と鼻の先にいることも知らずに。
ボーンは度々襲われる記憶のフラッシュバックに出てくる「645」という数字を手がかりに、とあるホテルの部屋を突き止める。部屋へ入ると、今まで見てきた記憶のピースが繋がり、徐々に全体像を表してきた!そう、彼は初任務で、とある人物を殺害するためにこのホテルに来ていたのだった。そしてその時車の横に乗っていた人物の顔も思い出す。
「真実」を知ろうとするパメラ、何かを隠そうとしているアボット、そして断片化された記憶を繋ぎ合わせるボーン。3人それぞれの思惑が重なるとき、重大な秘密が明らかにされる!!
【キャスト・スタッフ】
< STAFF >
監督 ポール・グリーングラス
原作 ロバート・ラドラム「殺戮のオデッセイ」
製作総指揮 マット・ジャクソン、ダグ・リーマン
製作 パトリック・クロウリー、フランク・マーシャル
脚本 トニー・ギルロイ、ブライアン・ヘルゲランド
音楽 ジョン・パウエル
撮影 オリバー・ウッド
編集 リチャード・ピアソン、クリストファー・ラウズ
< CAST (声の出演) >
ジェイソン・ボーン マット・デイモン(中村繁之)
マリー フランカ・ポテンテ(山崎美貴)
パメラ ジョーン・アレン(塩田朋子)
アボット ブライアン・コックス(瑳川哲朗)
キリルカール・アーバン(津田健次郎)
コンクリン クリス・クーパー(野沢那智)
ニッキー ジュリア・スタイルズ(本田貴子)
ダニー ガブリエル・マン
キム ミシェル・モナハン
ジャーダ マートン・ソーカス(内田直哉)
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