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金曜ロードショー「おもひでぽろぽろ」

金曜ロードショー「おもひでぽろぽろ」
(1991年徳間書店・日本テレビ放送網・博報堂)▽宮崎駿プロデュース懐かしくて新しい昭和を一緒に旅しませんか
おもひでぽろぽろ◇91年、徳間書店・日本テレビ放送網・博報堂。声・今井美樹。人生に思い悩む女性が一人旅の道中で小学5年生のころを思い出し、今の自分を見詰め直す。週刊誌に連載された同名漫画を映画化した青春アニメ。高畑勲監督。今の生活に疑問を持ち始めた27歳のタエ子(今井)は、山形の姉のところへ旅をする。その途中、タエ子はふと小学5年生のころの自分を思い出す。彼女は駅まで迎えに来ていた、親類の青年トシオ(柳葉敏郎)の案内で田舎のさまざまな表情を知っていく。草取りや乳搾りを手伝ったり、めいに"小学5年生の自分"の話を聞かせたりするタエ子。そして、東京に帰る前夜、彼女にとって思いがけない話が持ち上がる。
高畑勲, 高畑勲, 今井美樹, 柳葉敏郎, 本名陽子, 寺田路恵

【解説・みどころ】
1982年、東京生まれで東京育ちの平凡なOLタエ子(声・今井美樹)が山形の田舎へ一人旅をし、小学校5年生の幼い自分を重ね合わせながら、都会暮らしや生き方など自分を見つめ直す様子を繊細に描いた作品。基本的には女性(もしくは女子)視点で物語は進行してゆくが、女性であれば等身大の、男性であれば今まで知ることのできなかった「感覚」を垣間見ることができる、誰にでもお勧めできる作品となっている。

岡本螢・刀根夕子の漫画が原作だが、原作と大きく違うのは、新たにOLのヒロインを設定し、子供時代を回想する手法にしたことだろう。年齢の違う同一人物二人のその時々の感覚を、鮮やかに、そしてに実感覚に近いリアルさで描いている。きっと女性なら「あったね?」「分かる分かる!」と感じる場面が多いのではないだろうか。一方男性においては「そう思ってたのか」「そういや・・・」などと感じるかもしれない。しかしどちらにしても、何にでもワクワクしていたあの頃・・・算数、学芸会、そして初恋・・・みんな体験してきたであろう記憶が鮮明によみがえること請け合い。

現在のタエ子にはローキーで濃密な空気感を再現した田舎、過去のタエ子にはハイキーでノスタルジックなファンタジックな街並みを構築し、その時代時代にタイムスリップさせてくれる。それも男鹿和雄の描く、リアルかつノスタルジックな描写があってこそかもしれない。
プロデューサーの宮崎駿が「高畑勲しか監督できない」と企画を持ち込み、全編にリアリズムが貫かれた。小学校時代の描写においても「ひょっこりひょうたん島」の資料を苦労して集め、録音していたカセットの持ち主を運良く探し出し、当時の内容を再現したほどである。
また、タエ子とトシオのイメージも今井美樹と柳葉敏郎を意図したデザインになっており、音声を事前にレコーディングしてからアニメを制作するという「プレスコ手法」を採用。今井のサラッとした都会的な声と、柳葉の暖かみのある東北訛り、そのふたりの持ち味を十分に生かした絵作りになっており、人生の岐路に立った主人公が繰り広げるドラマは感動的である。

公開当時は賛否両論あったという有機農業のくだりについても、食の安全性に対する意識が高まっている現在に至っては、高畑監督に先見の明があったと感心するばかりである。


最後の最後まで目を離さないで!!


【ストーリー】
一流企業に勤める27歳のOL岡島タエ子(声・今井美樹)は、現在の自分に何か物足りなさを感じ、休暇を取って姉ナナ子の夫の実家がある山形へ出かける。東京生まれ東京育ちのタエ子には田舎というものがなく、小さな頃から田舎のある生活に憧れていたのだ。
上野からの夜行列車で山形へ向かう旅の途中、彼女は小学5年生の自分を次から次へと思い出す・・・初めて食べた生パイナップルの味、好き嫌いの多いタエ子には辛かった給食、野球部エースとの初恋、スターになり損ねた学芸会、恥ずかしくて仕方なかった生理、父に殴られた最初で最後の日、などなど。小学5年生、それは女の子が一つ階段を昇って成長するためのさなぎの季節なのかもしれない。そんなさなぎの季節の思い出ばかりが浮かんでくるのは、再び自分を見つめ直す時なのかもしれないと、様々な思いをはせるタエ子を乗せ、夜行列車は走ってゆく。

山形駅に着いたタエ子を待っていたのは、脱サラして有機農業に燃えている明るい好青年、トシオ(声・柳葉敏郎)との出会いだった。タエ子の今回の目的は紅花摘みだったため、まだ暗い紅花畑へと向かう二人。道中は農業話に花が咲く。紅花摘みの最中に遭遇した日の出・・・黄金色の花、朝露・・・神々しくもある風景に、タエ子は感動を隠しきれなかった。

トシオの案内で山形の数々の名所を観光し、また乳搾りやトラクター運転などの体験をしたタエ子は、自然と調和しながら生きている農家の人々の姿に、地に足の着いた生活の魅力を発見するのだった。その彼女を見てトシオはいう。「田舎の風景は、すべて百姓が作った風景。自然と人間の共同作業だ」と。生まれ育ったわけでもないのに、懐かしさを感じるのはそのせいかと思い、ますます田舎が好きになるタエ子。

そして、東京へ帰る日の前夜、ばあちゃんから、思いもかけない話題が出る。山形の農村で生活し得たものを胸に、タエ子はどんな答えを出すのだろうか?


【キャスト・スタッフ】
< STAFF >
脚本・監督 高畑勲
製作 徳間康快、佐々木芳雄、磯邊律男
企画 山下辰巳、尾形英夫、斯波重治
原作 岡本螢、刀根夕子
製作プロデューサー 宮崎駿、原徹
プロデューサー 鈴木敏夫
制作担当 高橋望
作画監督 近藤喜文、近藤勝也、佐藤好春
場面設計 百瀬義行
美術設計監督 男鹿和雄
音楽 星勝
録音演出 浅梨なおこ

< CAST (声の出演) >
タエ子(27歳) 今井美樹
トシオ 柳葉敏郎
タエ子(小5時代) 本名陽子
タエ子の母 寺田路恵
タエ子の父 伊藤正博
タエ子の祖母 北川智絵
ナナ子 山下容莉枝
ヤエ子 三野輪有紀
ツネ子 飯塚雅弓
トシオの母 仙道孝子
ばっちゃ 伊藤シン

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%B2%E3%81%A7%E3%81%BD%E3%82%8D%E3%81%BD%E3%82%8D
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