金曜ロードショー「チャーリーとチョコレート工場」
(2005年アメリカ)▽不思議なお菓子工場でおいしい(秘)大冒険!!
チャーリーとチョコレート工場◇05年、米。ジョニー・デップ。不思議なチョコレート工場の世界を子供たちが体験するファンタジー。ティム・バートン監督。世界一のチョコレートを作る謎めいた工場の経営者のウォンカ(デップ)が、チケットを当てた5人に工場見学を許可すると発表。貧しいながらも家族と幸せに暮らす少年、チャーリー(フレディ・ハイモア)やゲーム好きの少年のマイク(ジョーダン・フライ)らがチケットを手に入れる。工場見学の日、かつて工場で働いていたジョー(デビッド・ケリー)や親に付き添われ、チャーリーらは長年工場に引きこもっていたウォンカに迎えられる。そしてウォンカの案内で不思議な工場内を回るが、マイクが体を小さくされるなど不思議な出来事に見舞われる。
ティム・バートン, ジョニー・デップ, フレディ・ハイモア, 宮野真守
【解説・みどころ】
かつてこれほどまでに独特の世界観を作り上げてきた二人が居ただろうか?そう、ティム・バートンとジョニー・デップ。彼らは「シザーハンズ」「スリーピー・ホロウ」「コープス・ブライド」など、数多くの作品でタッグを組み、その世界を見事に表現してきた。そして6度目の共同作業、それが「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」である。監督特有の薄暗い世界と、どこか影を帯びた主人公。今回も楽しませてくれる事は間違いない。この作品、実はミュージカルでは何度も上演されてきているのだが、今回の映画版ではなんと!ジョニー・デップが歌声を披露するという、デップファンならずとも絶対に見逃せない作品となっている。
本作「チャーリーとチョコレート工場」は、ロアルド・ダール原作の児童文学小説「チョコレート工場の秘密」の2度目の映画化となる。ティム・バートン監督がなぜこの作品を選んだのか、そして主役であるウィリー・ウォンカになぜジョニー・デップを選んだのかは、見ればたちどころに分かるだろう。
むしろバートン&デップの二人でなければ、この摩訶不思議世界には到達できないのではないか、というほどのはまりっぷりである。もはやこれは映画というよりも、ある意味「アトラクション」として楽しめるのではないだろうか。
そのジョニー・デップが扮するチョコレート工場の工場長ウィリー・ウォンカは、少年時代に家族とうまく行っておらず、それが今の彼を形作っている要素となっている。その複雑な心境を現すジョニー・デップの表情はまさに百面相!また働く人々・・・ウンパ・ルンパの歌と踊りは、一度見たら夢に出るのではないかと思うほど強烈!!そんな工場へやってきた、幸運(?)な5人の子供達とその親達の超個性的な演出と、思わずにやりとしてしまう「罠」も監督ならでは。もちろん、監督の他作品同様に、ただの奇妙奇天烈な話で終わるわけではなく、最後にはしっかりと見せ場も作っているところが一級品の証であろう。ちょっとだけ貧乏なチャーリーはフレディー・ハイモアが演じたが、彼は「ネバーランド」でジョニー・デップと共演しており、その繊細な演技が評価され数々の賞を受賞している。
また、先日公開されたリュック・ベッソン監督作品「アーサーとミニモイの不思議な国」では主人公アーサーを見事に演じた。チャーリーの母として出演したヘレナ・ボナム=カーターだが、前述した「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」でジョニー・デップと再共演を果たした。
何かと話題に事欠かないジョニー・デップの最新作も待ち遠しいが、
この極彩色の摩訶不思議・デップ「王子様」ワールドを見逃すな!!
【ストーリー】
バケット家は総勢7人暮らしの貧しい家族。しかしチャーリー少年(フレディー・ハイモア)はそれでも幸せだった。なぜなら、年に1度の誕生日に世界一大きくて、世界一有名なウォンカ製チョコレートを買ってもらえるから。
ある日の朝、世界中の街角に「ウォンカの工場に幸運な5人の子供達を招待!さらにそのうちの一人には想像もできない賞品をあげる!」という工場主ウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)からの告知が貼られた。このチョコレート工場は15年ものあいだ門を閉ざされ、中に入った人もいなければ出た人もいないという、謎のチョコレート工場だったのだ。
世界中が5枚のチケット争奪で大騒ぎとなる中、食いしん坊のオーガスタス(フィリップ・ウィーグラッツ)、大富豪のわがままな少女ベルーカ(ジュリア・ウィンター)、勝つことにこだわる空手少女バイオレット(アナソフィア・ロブ)、テレビとゲーム大好きな論理少年マイク(ジョーダン・フライ)と、当選者が出たというニュースが次々と流れてくる。チャーリーとジョーおじいちゃん(デイビッド・ケリー)も、最後の1枚を獲得すべくヘソクリをはたいてチョコレートを買うが・・・どういった幸運か、最後の1枚はなんとチャーリーが引き当てる!
彼らはおかっぱ頭にシルクハットをかぶったウィリー・ウォンカの招待のもと、ついに開かれたチョコレート工場の中へ・・・チョコレートが流れる川、ねじれたキャンディーでできた木、砂糖菓子の船、工場で働くウンパ・ルンパたち・・・見たことも聞いたこともないような不思議な光景を目撃していく。ところが見学途中でオーガスタスはチョコレートの川に落ち、試作品のガムを食べたばかりにバイオレットは体が膨らんでしまい・・・様々なハプニングが起き、子供たちは一人、また一人と脱落していく。
果たして最後まで工場を見て回れる子供はいるのか?
時折遠い目をするウィリー・ウォンカの過去に何があったのか?
そして「想像もできない賞品」とはいったい何なのか?
それぞれに想いを秘め、工場見学ツアーは続いていく・・・。
【キャスト・スタッフ】
< STAFF >
監督 ティム・バートン
脚本 ジョン・オーガスト
製作 リチャード・D・ザナック、ブラッド・グレイ
制作総指揮 パトリック・マコーミック、フェリシティー・ダール、マイケル・シーゲル、グレアム・バーク、ブルース・バーマン
撮影 フィリップ・ルースロ,A.F.C./A.S.C.
美術 アレックス・マクダウェル
編集 クリス・レベンゾン,A.C.E.
衣装デザイン ガブリエラ・ペスクッチ
視覚効果監修 ニック・デイビス
音楽 ダニー・エルフマ
< CAST (声の出演) >
ウィリー・ウォンカ ジョニー・デップ(宮野真守)
チャーリー・バケット フレディー・ハイモア(冨澤風斗)
ジョーおじいちゃん デイビッド・ケリー(大木民夫)
バケット夫人 ヘレナ・ボナム=カーター(渡辺美佐)
バケット氏 ノア・テイラー(家中宏)
ウンパ・ルンパ ディープ・ロイ
バイオレット・ボーレガード アナソフィア・ロブ(かないみか)
ベルーカ・ソルト ジュリア・ウィンター(三輪勝恵)
マイク・ティービー ジョーダン・フライ(山口勝平)
オーガスタス・グループ フィリップ・ウィーグラッツ(日高のり子)
中村 正
翠 準子
大竹 宏
竹口安芸子
千葉翔也
堀越真己
内田直哉
篠原恵美
中村秀利
大西隆晴
河相智哉
星野充昭
宝亀克寿
松山タカシ
鈴木美恵
夏樹リオ
久米 明
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